◆寄席発祥の地「坐摩神社」

 御堂筋本町近くの「坐摩神社」は昔から人通りの多い瀬戸物屋街にあったので、陶器神社のあることでも知られていますが、寄席発祥の地でもあり、上方落語協会会長の桂三枝師匠の提案で神社の境内に立派な記念碑が2011年9月に建てられました。
 歴史を辿ると1798年(寛政10年)に初代桂文治がこの坐摩神社の境内で常打ちの寄席の看板を初めてあげたとされています。
 初代桂文治は抜群の話芸で知られ、それまで大道芸に近い芸能だった落語を室内の高座で演ずる興行形式に改め、現在の落語興隆の基礎を築いた中興の祖と仰がれています。
蛇足ですが、坐摩神社は一般には「ざま神社」と呼ばれていますが正式には「いかすり神社」と読みます。(2012年1月)

坐摩神社
坐摩神社
上方落語寄席発祥の地の碑                                                                 (写真撮影:清水治彦)
上方落語寄席発祥の地の碑                                 (写真撮影:清水治彦)