路地裏余話 No.M-001 名称:豊崎長屋
場所:大阪市北区豊崎町1丁目
印象:大阪市北区中崎町の北隣り、かって、路面電車の阪神北大阪線が通っていた道路を挟んだ豊崎町に大正時代の長屋が残っている一角がある。そこでは、大阪市立大のチームが、老朽化した「長屋4棟15戸」に耐震補強・住戸改修等を施し、街の再生を試みている。「豊崎長屋」は近代大阪の住宅形成史上からも文化的に価値ある場所であるが、改修後は、若い人も住み始め、高齢者に偏っていた路地には新たなコミュニテイが生まれつつある。路地の道は、土と草のにおいがしてどことなく落ち着く。再生された長屋の中央の地道を突き当って右折した別の路地には、さおり織りの「SAORI豊崎長屋」(写真右端)があったりして、昭和レトロの中崎町の長屋群とは、また少し違う路地裏の雰囲気を醸し出している。(室井2015.9)