書評 「『いじめ』をなくす!」一般社団法人IWAJAPAN/著  東洋館出版社            

 

いじめ問題は「対処する」から「予防する」時代へはいっている。

科学的根拠のある予防プログラムを使えば、いじめを予防することができる。
本書は、「予防するいじめ」へと転換するため、科学的根拠のある予防プログラムを考案・実践している「BE A HERO」プロジェクト推進チームの実践報告である。

良い行動の視点はたった4つ!このHEROメソッドを実践して大人も子ども「良い行動」を増やそうという活動である。

 

誰でもできる HEROメソッド
 Help[助け合う]
 Empathy[共感を持つ]
 Respect[相手の尊厳を大切にする]
 Open-mind[広い心]

 

●目次

「BE A HERO」プロジェクトへの期待
 いじめをなくすヒーローになろう 岩隈久志  
 広い心でいろいろな人を受け入れる 小林 悠  
 きみがHERO! 嘉風雅継  
 「BE A HERO」プロジェクトでいじめのない世界を!  
●第1章 知っておきたい「いじめ」の基礎知識  
 なぜ、いじめはなくならないのか?
 いじめの構図
 いじめ深刻化のキーワード
 いじめを予防する
 HEROメソッド  
 思春期という難しい時期
●第2章 HEROメソッドで「いじめ」を防ぐ
 HEROになろうセミナー
 Help 困ったときは、助けを求める。困った人がいたら、助ける
 Empathy 相手の気持ちに共感する
 Respect 相手を自分と同じように大切にする
 Open-mind 広い心を持って、相手を受け入れる
●第3章 実録! 「BE A HERO」プロジェクト
 CASE 静岡県浜松市立中郡小学校
  校長インタビュー/教員座談会/「BE A HERO」授業ダイジェスト
 CASE 宮城県仙台市立広瀬中学校  
  校長インタビュー/教頭インタビュー/いじめ対策担当インタビュー/

  「BE A HERO」の講義を受けて

CASE 香川県立高瀬高等学校
  高瀬高等学校野球部の取組/生徒の行動を変える!TEAM PLAYプログ

 ラム/自分から変われる実感(野球部OB座談会)/実況中継!TEAM

 PLYプログラム                      以上

                (2023.4 清水治彦)