淀屋橋の近くにある愛珠幼稚園は1880年(明治13年)に船場の商人の寄付で創立されたものです。
この園舎は1901年に建てられた国内最古の荘厳な作りで、重要文化財の指定を受けています。
内部の作りも見事なものですが、遊戯室の壁には昔の米国製のねじ巻式時計が掛かり、ピアノは1909年に購入したドイツ製のイルムラーピアノ、その他にも明治時代のお宝など1000点以上が倉庫に眠っています。
現在は大阪市立ですが、民営化への動きの中で今後の運営形態が課題となっています。大阪の歴史を語るこの貴重な都市資産を継承し活かしてゆく方策が求められています。(2013年10月)